光機能性物質のエネルギーを高い精度で求めるために、[A]スピン保存量子回路の設計指針と、[B]励起状態の新しい計算方法「制約条件自動調整変分量子固有値法(VQE/AC法)」を開発しました。これら[A][B]を組み合わせ、日本初のゲート型商用量子コンピューター「IBM Quantum System One」上で、フェノールブルー色素の光吸収と熱失活に関わる構造でのエネルギー計算を行った結果、基底状態・励起状態のエネルギーをわずか2kcal/molの誤差範囲で求めることに成功しました。この成果は、三菱ケミカルグループおよび日本アイ・ビー・エム株式会社との共同研究により得たものです。
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